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第6回 ジュニア映画制作ワークショップ | 2005/08

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2000年からはじまった「ジュニア映画制作ワークショップ」では、中学生たちが主体となり短編映画づくりを続け、12本の秀作が誕生しました。等身大の日常を描いたドキュメンタリーや、「いじめ」問題を真正面から描いたドラマなど、フレッシュな切り口の作品は観客からも大きな共感と評価を得ています。

今年度は『ミネラルウォーター(麻生班)』と『ラーメン早食い少女20点(中原班)』の2チームに分かれ、ドラマ作品を制作しています。このサイトでは、活動の模様を紹介します。完成した作品は「KAWASAKI しんゆり映画祭」で上映されますので、ぜひご覧ください。
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カチンコ

 2005/08/05 金 撮影6日目、編集3日目

 [ラーメン早食い少女20点]
本日も晴天なり、猛暑です。
朝9時、宮内中学校に集合。先日の学校撮影で残ったグラウンドでのシーンの撮影。出演予定のジュニアが、朝歯が痛いと連絡が来てヒヤリとしましたが、なんとか来てくれました。

グラウンドのシーンは水に濡れてしまうため、何度も撮り直しができないという問題のシーン。昨日のリハーサルに続き、本番前のテストを繰り返しました。何しろ猛暑ですから、途中何度も水分を取るため休憩。
さて、本番。1回でOKとはいかず、やり直し。何度かやり直し、別カットも撮って外は終了。暑くて頭から水被っていたジュニアもいました。
その後、学校内でのシーンも3カット撮り、無事にエンドタイトルなど以外の撮影は終了しました。

午後1時30分、ミュージアムに戻り、遅い昼食。その後再び編集作業へ。午後は3人早退していきました。残ったジュニアたちはエンドタイトルの撮影のための準備やこの映画のタイトルを話し合いました。
夕方には音楽を担当してくださる方が来てくださり、ジュニアたちの希望や日程などの調整を相談しました。
一方タイトル決めが難航、ふざけたりして脱線を繰り返し、やっと決まって7時になってしまいました。おつかれさまでした。 
みんな本当に仲良くなりました。
カチンコ

 2005/08/05 金 リテイク、編集1日目

 [ミネラルウォーター]
映画祭事務所に午前10時集合。一番乗りはいつものジュニア。だけど、鍵が開いてないので、入口の階段で待ちぼうけを食らってしまいました。本当は既に鍵が開いていたのですが……。鍵が開いているのに気づくまで20分ほど待っていました。
昨日のクランクアップで気が抜けたのか、10時を過ぎてもまったりモード。指導講師の声も落ち着いたトーンで始まりました。

今日の午前中はヒロインのアップのリテイクを行いました。昨日、このカットは撮り終えていたのですが、炎天下の撮影のあとに撮ったため顔が火照っていて使えないと言う判断が下されました。
クランクアップしたあとだと言うのにヒロインのリテイクは本格的。屋外ながら映画祭事務所の敷地なので電気が自由に使え、パルサー照明が久しぶりの登場となりました。暑さのあまりヒロインが汗をかいてしまったので、「メイク」という役割も初めて登場。今度は上手く撮れたのでしょうかね……?
ヒロインのアップのリテイクを行ったあと、エンドクレジットの一部を追加撮影しました。

午後はオープニングタイトルの撮影。8/1,3に小道具班が作った、「チェンジ!」と言う文字を空を背景にして下から撮影しました。ところがこの文字、一部が氷で作られていたので撮影は大変。リハーサルは紙で行い、本番のみ小道具班が作ったものを使用したのですが、撮っているそばから溶け始めている始末。実はこの撮影中、韓国のテレビ局の取材があったのですが、取材を構う余裕すらジュニア達にはありませんでした。
こんなに苦労して撮ったオープニングタイトルですが、文字が見えにくいので、あえなく「ボツ」になりました。結局、2時間かけて粘土で文字を作り直し、水面を背景にして撮影されました。

夕方になってやっと今日の本題(?)である編集にたどり着きました。技術サポートのスタッフが台本やジュニアの指示通りに沿って繋げたもの見て、変更したい箇所を挙げていきました。ジュニア達は自分の映った姿を見て、最初は恥ずかしがり騒いでいましたが、徐々に真剣なまなざしに変わり、技術サポートスタッフに細かい注文をつけていました。解散は午後7時。お疲れ様でした。
カチンコ

 2005/08/04 木 編集2日目、打ち合わせ

 [ラーメン早食い少女20点]
指導講師と映画学校から手伝いにきてくれている学生さんはPCの前で編集作業。OKカットを脚本の順番に並べなおしていく。

ジュニアは、わずか半数の参加。
祖父母の家に行ってたり、部活動だったりと、ほかの夏の大事な行事をこなしているようです。
参加したジュニアは、映画のエンドタイトルと明日の撮影の構想を練る。明日は水をかけるシーンを撮る。これは役者がぬれてしまうので、撮り直しができない難しいショットになるので、事前の打ち合わせが大切だ。明日はクランクアップで、夕方は音楽を手伝ってもらう人と打ち合わせがあるので、できればエンドタイトルを撮ろうと思っていたが、録音を手伝ってもらう人のフルネームが判らないまま6時になってしまい、終了。明日は、忙しい一日になりそうです。
カチンコ

 2005/08/04 木 クランクアップ

 [ミネラルウォーター]
7時45分唐木田集合。途中早退4人、午後からの参加1人だったけど、久しぶりに全員の顔が見られた1日でした。ただ、朝からの参加で遅刻したのが4名。常習犯はともかく、今まで1回も遅刻をしたことがない人まで遅刻をしていました。聞いたところ、寝過ごしたり、電車を乗り間違えたりしたらしいです。さすがに連日の撮影で疲れているのでしょう。

撮影場所は7月23日にロケハンをした公園。午前中の前半は屋外ステージでの撮影、後半は丘の上のベンチでの撮影でした。以前、ロケハンをしたときは曇天だったので天候の影響はなかったのですが、今日は晴れ。丘の上に日を遮るものは一つもありません。しかも、照り返しは激しい状態。撮影は太陽との戦いになりました。
役者以外は帽子をかぶっているので少しはマシなのですが、それでも冷却用ジェルを体に貼って水分補給をこまめにしないとすぐに顔が火照ってきます。役者に至っては帽子はかぶれないし、冷却用ジェルをつけたままにも出来ないので大変です。カットの声が掛かるたびに日傘で影を作り、うちわで扇いでいました。

午後の撮影は屋外ステージと公園入口の歩道での撮影。午前中の撮影で疲れたのか、午後の撮影はなかなかエンジンの掛からない状況。お喋りをしていて、なかなか演出の声が通りませんでした。しかし、公園の撮影には許可をもらった時間があり、その時間内に撮らねばならないことをサポートスタッフの1人が告げると、テンポに乗って撮り始めました。
公園入口の歩道は周辺の生活道路になっているようで、頻繁に自転車や歩行者が行き交うところです。ジュニア達はなるべく行き交う人を優先して撮影を行うようにしたり、撮影場所を人が迂回してくれたりすると、「ありがとうございます」などの声を発したりするようになりました。また、遊んでいる人がいると、ジュニア自ら必要な仕事をその人に割り振ったりする光景も見られるようになりました。以前に比べると撮影中に周りのことを考える余裕も出てきたのかなと思います。

今日の撤収後に、ジュニア達が消費した水の量を計算してみたら、1人あたり約4リットルでした。ジュニアの皆さん過酷な暑さの中、お疲れ様でした。

タイトルの撮影以外は今日にて終了。一応のクランクアップです。
カチンコ

 2005/08/03 水 編集1日目、打ち合わせ

 [ラーメン早食い少女20点]
今日は朝から昨日キャプチャーして取り込んだ映像をシーン順に並べる作業をしました。OKテイクを生かし、NGは外していきます。
段々、映画としての形が具体的になってきます。
つないでみると意外につながりがうまくいっていたり、いっていなかったり、脚本という文字の世界だけではわからなかった映像としてのイメージがはっきりしてきます。

午後からは、録音の先生が来て、音の打ち合わせをしました。脚本を読んでもらい音的な構成のアドバイスをいただくのです。
録音スケジュールも詳細に決め、11日のダビングに向けての準備も編集と並行して進めていきます。
空き時間にジュニアたちは市民ミュージアムの展示イベントも見学。2回も見に行ったジュニアもいて好評でした。
ただし、夏休みの宿題も気になるらしく、時々、宿題を広げてみてはため息をついたりと悩める日々(笑)のようです。
カチンコ

 2005/08/03 水 撮影6日目

 [ミネラルウォーター]
撮影班は遅刻者もいながら無事撮影スタート。今日の撮影スケジュールは8割がin・ドア撮影。最近では撮影に対する集中力はまだまだ甘いものの、それぞれが自分の役割や立場を理解し、尚かつそれに責任を持つという意識がみられるようになりました。セ・リーグの首位を走る阪神タイガースも今のチーム力を選手達は『お互いが自分の役割を理解し、各自が自分の仕事をしっかりしてるから』というコメント。中学生たちもこのひと夏の映画づくりの中、麻生チームはメキメとチーム力を上げてきているように思います。
カチンコ

 2005/08/02 火 編集準備

 [ラーメン早食い少女20点]
今日は、DV−ストームという編集機材を市民ミュージアムに運び込みました。
ジュニアはお休みです。
10時に映画学校に集合し、車に積んでミュージアムへ。
セッティングを終え、撮影済みの映像を素材として取り込んでいく「キャプチャー」作業をしつつ、今まで撮ってきた映像をチェックしました。
撮影時の苦労を思い出しつつ、3時間弱でキャプチャーは終了。
これで明日からの編集の準備はできました。
いよいよ明日から編集作業に取り掛かります。
カチンコ

 2005/08/02 火 撮影5日目

 [ミネラルウォーター]
今日は金程中での撮影でした。
すべて外のシーンだったのですが、午前中は突然の通り雨が!
ジュニア達は機材にビニールシートをかけるなどして対応し撮影していました。
プールを撮るときには石を投げたり手で波をつくって緑色の水面を綺麗に見せる演出していました。
午後はエンディングの撮影から始まり、ジュニアがカメラに向かってコメントしている姿をみているとなんだかこちらが恥ずかしくなってしまいましたf^_^;
サッカー部のシーンでは下手なサッカー部員役のユニフォーム姿が誰よりもサッカーがうまそうにみえたり、別のサッカー部員がジャージか単パンか迷い何度かはきかえる(演出上ジャージに!)場面もありました。
今日は監督(演出)がよく動いている横で他の役割担当のジュニア達が座って自分達が呼ばれるのを待っている場面が多く、次回からは先に動いていつ呼ばれてもいいようにスタンバイしとこうということと、テストを早めにやり全員がはやく動きをつかめるようにしようという注意を受けました。
炎天下の中で、途中体調を崩すジュニアやさっきまでかけてた眼鏡を無くしたジュニアもいましたが(眼鏡は見つかりました)、無事撮影は終了しました。
久しぶりにジュニアのみんなに会い、以前よりもかなり仲がよくなっているのを感じました。
カチンコ

 2005/08/01 月 撮影4日目

 [ラーメン早食い少女20点]
撮影に入って、スタッフの心掛けのよさかどうかは分からないが、好天に恵まれ、順調(?)に香盤表に基づき進められてきた。
今日も朝から、真夏日を間違いなく継続できる蒸し暑さである。
午前中は、公園での撮影で、水分を十分に補給しながらの大奮闘。
折角被った帽子の効果も少なく、鼻の頭は真っ赤に日焼け。
ここで発見。今時の男子中学生は、キャッチボールができないということ。(中原班だけかも?)。道具は立派でも、特訓にもかかわらず、ボールはほとんど返球されず、投げたっきりが続く。勇断を持って、合議でそのシーンの撮影を断念。
編集泣かせにならなければ・・・
午後からは、個人宅の勉強部屋での撮影。
立地に恵まれ、ロケ先の学校も公園も河原も近かった。個人宅も何とか歩ける距離。移動に炎天下を30分歩くも、全くへこたれず、現場合わせもしっかりこなし予定の撮影を終了。若さに軍配が挙がる。

本来今日が、クランクアップの日程であるが、指導講師の意に反し、素人集団のせいなのか、お互いの親交をもっと深めたいからなのか、数カットを後日に残す。
出演者の日程調整から、最後の撮影日は8/5となる。
明日からは、並行して編集に入る・・・
カチンコ

 2005/08/01 月 撮影4日目

 [ミネラルウォーター]
今日1日は撮影班と小道具班に分かれての活動。

撮影班はヒロイン宅でのロケを行いました。
集合は中央林間駅の小田急改札。ところが、不思議なことに全員が集合場所を勘違いし東急改札に集まってしまいました。以心伝心?2週間近く休み無しで会っているとこういうことも起こるんでしょうか。
ただ、以心伝心しなかったサポートスタッフが1名いました。車で機材を運ぶはずが寝坊し遅刻。他のスタッフが電車で機材を運んで事なきを得ましたが……ジュニアのことを言えないって……。

午前中はヒロインの帰宅風景の撮影。ジュニア参加者のお母さんに母親役を依頼し、ヒロインと母親のやりとりを撮影しました。
ジュニア達は母親がいるとさすがに騒ぎづらい様子。今までにないテキパキとしたテンポで撮影は進みました。かといって張りつめた緊張感があるわけでもなく、母親役がNGを出すと爆笑をするような和気藹々といった感じでした。

午後からはヒロインの部屋での撮影。残り2カットにもかかわらず、ここでNGの最高記録8回を記録。NGになった原因は、外を通過する車や、近くで行っていた警報機の点検の音など外的要因が最初のうちは主でした。ところが、途中からはスクリプターの手が映ってしまったり、録音部がカーテンを引っかけて音を出してしまったり……。撮影中はなるべく外部の音が入らぬように可能な限り窓を閉めているのですが、その結果、部屋の中が猛暑になり集中力が途切れてしまったようです。
スタッフが「休憩をとるか?」と声を掛けると「あと1テイクで終わらせるから。」と言って本当に1テイクで終わらせたのはさすが。

撮影後、余裕があったので今日撮影した分のラッシュを行いました。
この時、あるシーンでアクションが繋がらないのが判明。選択肢はいくつかあったのですが、2カット目の頭を切って繋げることで決着。「テストは漠然とやるんじゃなく、こう言うところも見るんだぞ。」と指導講師。今まで自分たちが撮影したものを見たことがなかったので、ジュニア達には新たな刺激になったようです。

今日はここで解散。ただ、録音部は環境音が欲しいとのことで、夕闇に消えていきました。
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