■活動日誌(17) |
撮影(7/30)
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7月30日(火)タマゴ(日本映画学校班) |
撮影5日目
午前中は中学校での撮影。先生役のスタッフの欠席とエキストラの人数不足で撮影シーンを一部変更する波乱含みのスタート。この夏一番の暑さで、窓を閉めた教室は蒸し風呂状態。ともすればだらけがちな雰囲気に、指導の先生の喝が飛ぶ。でも、でもですね、撮影が始まると、ジュニアたちはエエですわ。とにかくみんなキャラがエエんですわ。スタッフから見ていると、毎回毎回、日替わりで光る子がいるんです! とっても芝居が自然でイキイキしてる感じのジュニア。 午後は、多摩川の川原で撮影。暑い。とにかく暑い。そばでは川に入って泳いでる人もいる。上半身裸で寝てる人もいる。なぜか花火で遊んでいる集団もいる。そんななか、川の中で構えたカメラは、和解する二人の少年をとらえていた。監督のジュニアの声もよく響くようになり、さまになってきた感じ。二人の少年の芝居もいい感じ。 カメラのポジションを変えて長引く撮影で、手のあいたエキストラの中学生たちはなぜか川原の石を黙々と高く積み始めた。暑さのせいでやられたのかとしばし黙って観察。そういえば、いつのまにか、スタッフも中学生もかなり日焼けしている。女性スタッフにそのことを言ったら、「(私も)日焼けしましたよ」とあきらめたような、少し淋しげな微笑みを浮かべていたのが印象的だった。 |
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7月30日(火)FANATIC◇2002(ミュージアム班) |
撮影7日目
サポートスタッフが昨日まで撮影したビデオテープを、一足先に日本映画学校の編集スタッフへ届け、記録したスクリプトの表をもとにバラバラになっている映像を脚本に沿ってつないでもらう。 午前中はラッシュで確認した時、土手のシーンが暗めだったので、再度同じシーンの撮り直し。 そして、タイトルのアイディアを出し合い、花で文字を作ることに決定。花びらがいっぱいに敷き詰められて、宝くじ券も散らばっている画面に風が吹いて、花びらと宝くじが吹き飛んだあとに、タイトル「We Want ¥en!?」だけが残っている・・・という映像したい。 花びらが大量に要るが、花屋さんで売り物にならない余った花びらを譲ってもらえるのでは?というジュニアの意見で、全員で最寄り駅へ移動。先日、宝くじ売り場のロケをした、すぐ近くの花屋さんにお願いすると、撮影していたことも良く憶えていてくれて、たくさん綺麗な花びらを譲ってくれた。もっと色の違った花も欲しいということで、他にも何件か尋ねたところ、中学生が自分たちで映画を撮っているということに、厚意を持ってもらえるのか、こころよく譲ってくれた。ミュージアムに戻り、花がしおれないように、水に生ける。 エンディングでメンバーのコメントを、花火をバックに喋りたいというアイディア。合成用のブルーバックが備え付けられているスタジオでコメントを撮影した。個別でじっくり撮影されるので緊張しつつもノリノリで楽しそうだった。 陽がたそがれてきた頃、タイトルの撮影に突入。板に両面テープでタイトル文字を作り、花びらを貼りつけて、タイトルを作成。その上に花びらを撒いて敷き詰めて、画面一杯、花びらで埋まっているようにした。それを扇風機で吹き飛ばす!のだが、風の向き、花びらの重さのせいか、思ったほど、吹き飛んでくれず、中途半端に残ってしまう。そこで技術スタッフの学生さんが、「文字の上から花びらを撒いて、撮影して、後で逆再生すれば、花びらがなくなって文字が浮かび上がるように見える」と提案してくれる。みんな、それは良いと意気投合して、さっそくセッティングし直して再度撮影。実にうまくいった。 もう外は暗くなってきたが、もう一度吹き飛ばすバージョンもやってみたいとのジュニアの意見があり、再度トライ。勘所が判ってきたのか、うまく吹き飛んで文字が出てきた。このテイクも捨てがたい。今日の撮影は市民ミュージアムのスタッフの方に、場所や機材の準備など、大変お世話になった。暑いなか一緒に汗だくになって撮影に臨み、片づけが終わるまで見守ってくださった。 |
<(16)撮影(7/29) >(18)撮影(7/31) |