■活動日誌(16) |
撮影(7/29)
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7月29日(月)FANATIC◇2002(ミュージアム班) |
撮影6日目
朝9時、ミュージアムに集合し、今まで撮影してきた映像の確認をする。なかなか順調に撮れているなぁ・・・と、ついニヤニヤしながら観ている自分にハッと気がつきつつも、みんなで練った台本が、こんな風に作品として出来上がっていくのかという喜びと、驚きは隠せない。 ところが、途中から声がうまく聞こえないではないか! 詳しいことはよく分からないが、どうもカメラのチャンネルの切り替えをしていなかったのではないかということだ。もう追撮の時間もないので仕方がなく、「アフレコ大作戦」をすることになった。みんなこの状態を知り、さっきまでの元気が急に萎えてしまった様子。これは観てる場合ではない!と、途中で映像をストップし、11時からの撮影に向けて、音声を完ぺきにするための準備にとりかかった。ジュニアたちは、この間にしっかり腹ごしらえをし、気を取り直して撮影に臨んだ。 撮影6日目のジュニアたちは、機材の運び方や扱い方は手馴れたもので、リハーサル、本番と演じる度に、暑さなんてものともせず、生き生きとしてきた。 炎天下のなか、着実に撮影を終えていき、いよいよラストシーン。場所を多摩川の土手に移し、気合いを入れ直して頑張ろう!とは言っても、日が落ちるか落ちないかギリギリの時間帯を狙っての撮影まで、あと2時間。ミュージアムの人からのアイスの差し入れのあと、ジュニアたちは指導の先生と念入りに演技やセリフのチェックをしていた。みんな、自分の意思をしっかり持って、自分をどう見せようか、全体ではどんな形にしようかと、大人顔負けの意見を述べて、まとめていた。この様子に大変興味を示した指導の先生は、映画学校の学生さんたちに「おい、これ撮っとけ!」と一言。ドキュメンタリーとして観られる日が来ることを願っております・・・。 さぁ、夜も近づいてきたところで、撮影再会。花火を生かした映像なので、セリフをその一瞬に合わせるのが少し大変そうだった。川の中からの撮影もあり、工夫を凝らした素敵な作品になりそうな予感。いよいよクランクアップ!(まだリテイクとアフレコは残っているが・・・) カメラに向かって、ジュニアの一人一人が花火をしながら感想を述べ、続いて、サポートスタッフ全員を代表してチーフが一言。「今年の夏、先生に一番怒られたのはジュニアではありません。僕だ〜っ!」これを以って本日の撮影は幕を閉じた。クランクアップに合わせて駆けつけてくださった総合プロデューサー、ありがとうございました。こうやって、大変だけど、暑い熱い夏が少しずつ終わりに近づいてゆくのかと思うと、ちょっぴり寂しくもなるのは、私だけではないでしょう。 私はこれまで撮影には一度も参加できなかったから、現場を目の前にするのは初めてで、全てが新鮮だった。映像にはならない部分で、多くの方々の苦労が色々あったのではと思う。また、映画のなかでは笑っていたジュニアたちも、ここまでくるのに辛いことや、頭を抱えて悩んだこともあったと思う。どんな表情で撮影に臨んでいたのかを見ることができずに、残念でなりません。ジュニアもスタッフのみなさんも、もうひと頑張りですね!
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7月29日(月)タマゴ(日本映画学校班) |
撮影4日目
今日も波乱の幕開け。スタッフの遅刻。門のところでスタッフが1時間も待っていたのに取材に来ることになっていた人が来ない。更に、追い討ちをかけるように、撮影で使うことになっていた小道具の白いリュックをジュニアが忘れて取りに行ってもらい、開始が大幅に遅れた。エキストラの中学生たちを待たせてしまってようやく始まったのが、10時半だった。 サポートスタッフの1人は今日もジュニアのためにペットボトル2本の飲み物を差し入れてくださった。学校の先生がたびたび通られるので我々スタッフも、かなり気合を入れて、できるだけ感じよく挨拶するように心がける。 撮影のほうは、島村が自分のリュックからアニメカードがなくなったことに気づき日ごろ自分をいじめている相澤、石岡たちのグループに疑いを抱いてにらみつけるシーン。セリフがないぶん、むずかしい場面だ。2時間以上かけてようやくそのシーンの撮影が終了した。 窓を閉めていて暑いのと緊張感でみんな疲れているようす。まだ、段取りがつかめていないので指導の先生の指示を待たないと動けない状態なので、戸惑いが感じられた。 30分のお昼休憩だが、食事をしてみんなだいぶ元気そうになる。午後もセリフがなくて、内面を表現するシーンが続く。及川が盗んだアニメカードを誰もいない教室で島村のリュックに戻し、そこへ犯人だと疑われている田中が入ってくるシーン。及川役、田中役のジュニアの演技は、練習、テストを重ねるごとにどんどん上手くなる。この2人の友達関係が、実に微妙に描かれている作品(題名どおり)だ。完成がとても楽しみ。 |
<(15)撮影(7/28) >(17)撮影(7/30) |