■活動日誌(10) |
キャスティング&リハーサル&ロケハン
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7月23日(火)FANATIC◇2002(ミュージアム班) |
「とうとうクランクイン!」という日誌を書けるかも・・・と、密かに狙っていたのに、なかなか思い通りには進まないもの。午前中は、前日曖昧になってしまったキャスティングの再考と、完成した脚本の見直し、そして、シーンごとの監督、カメラ、音声の役割分担をした。
すでにキャスティングが決まった参加生のなかには、「今日は私たちいても意味ないですよねぇ・・・。何時に終わりますか?」と、慣れてきたせいもあってか、周りに協力しようという姿勢が見られなく、まるで仕方なくいるように感じられる人も。しかし、その原因はスタッフの進行の悪さにもあったのでしょう。夏休みなのに連日朝から夕方まで決まった場所にいるということに、中学生たちは、少し疲れてきたように思えた。 昼休み・・・うって変わって元気モリモリのジュニアたち。役者の1人は早速役作りに必要な衣装を揃えてきて、「今、着替えてくるので、見てもらえませんか?」と大変身! 「きゃぁ、かわいい!!」と、予想通りの出来栄え。世界で一番女装の似合う男の子かもしれません。どんな格好をしたかは、映画を観てのお楽しみ! 午後は、役割分担の続きと、映画学校の学生さんによる撮影の練習。途中から参加のジュニアも、「途中からでみんなに申し訳ない」という本人の心配とは裏腹に、周りと溶け込んでいた。監督、音声、カメラ、助監督も決めて、シーン14のさわりを撮ってみる。 炎天にさらされながらも、みんな一生懸命だった。「もっと下げて!」と、カメラの高さを自分の身長に合わせてもらいながらレンズを覗く背の低い中学生の姿も、いつものおふざけモードとは一転して凛々しくみえた。でも、その集中力は長くは続かないのだが・・・。練習の前には「2時間くらいの映画を撮るのかと思ってたのに・・・」と物足りなさそうにぼやいていたジュニア、自分で監督してみて、1カットを撮るごとに大変さに気づいたらしく「ちゃんと前もって考えないと、みんなにうまく伝えられないよ」と、眉間にしわを寄せつつも、真剣に取り組む姿勢には感動! ジュニアたちには是非ともこの映画制作で、もっともっと自分を表現してほしいと心から思った。
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7月23日(火)タマゴ(日本映画学校班) |
撮影に使わせていただく中学校にあいさつ、ロケハンに行く。指導の先生が徹夜でタイプした台本をお渡しして教頭先生から、昇降口の使用など細かいご指示を頂く。教室のロケハンを開始したが、あっという間に終了。(芝居位置の確認やカメラ位置の検討もせず・・・いいのだろうか?)
田中役の参加生が野球部の試合の都合でメインキャストにつけなくなり、好天夏日の校門前で配役の変更について話し合う。暑さもあり、皆少し凹んでいた。新百合ケ丘駅方向へ移動。次に、シネマハウスに移動して昼食。 タイトルは、「微妙(仮)」の英訳「sub・tle」に決定。ジュニアたちは、電話でエキストラ確保に必死だ。午後は田中役、島村役の急きょ変更で、立ち稽古。島村役を別の男子でやってみるが上手くいかず、女子でやることに。設定が女性に変更になり、小道具など大幅に変更になるのでまた意見出しをするが、ややだれ気味に。ここで本日は終了。中学生たちの意気込みが学校の友達に伝わって、徐々に人数が増えてきている。まだまだ少ないエキストラをこのまま順調に増やしていければいいのだが。 |
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