■活動日誌(6) |
撮影技術講座&脚本づくり(四日目)
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7月14日(日)タマゴ(日本映画学校班) |
今日も暑い暑い。先週も「暑いですね」なんて言ってたのに。 10時。まず部屋の机を端に寄せて、椅子を丸く囲み、カメラの先生のお話。ビデオテープとフィルムの違いを、実物を見せながら説明。 次はカメラの説明だ。太陽光モードと電球光モードのスイッチを切り替えると、教室の前に置いてあるモニターに映る画が変わる。あら不思議。電球光モードでは白い紙が青く映る。太陽光モードで照明を使うと、夕暮れが再現された。逆光の撮影の仕組みも教わる。大切なのはカメラで「情報」だけを撮るのではなく、「情感」を撮る、とのこと。 休憩をはさんで、照明の先生のお話。青・緑・赤の三原色に始まり、主光(キーライト)、補助光(フィルライト)の話では、実際にスタッフに照明を当てて、ビニール袋で補助光を調節しながら、説明してもらった。「今の時代は簡単に映像を撮れるけれど、大事なのは画づくり」とのこと。 昼休憩をはさんで、実際に撮影に突入。テストを繰り返し、照明の先生に助けてもらいながら、撮影。風は強いし、マイクが重くて大変そうだ。部屋に戻り、ミュージアム班が撮影したものと一緒にモニターでチェック。 休憩をはさみ、引き続き脚本づくりにいそしむ。最後に、映画「友だちのうちはどこ?」「運動靴と赤い金魚」を見てくるように、と指導の先生から宿題が出され解散した。
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7月14日(日)FANATIC◇2002(ミュージアム班) |
今日は2班合同の映画撮影に関する技術講座が市民ミュージアムで開かれた。
しかし、前回脚本を1つに絞り込めずにいたミュージアム班は午前9時に集合。技術講座開始の10時までの1時間で脚本の絞り込みを進めるためだ。先週、3本の候補から自分の撮りたい作品で脚本を書いてくるという課題が出されていた。そのみんなが書いてきた脚本を順次、まわし読みする。今までは書いてこなかった参加生が脚本を持ってきたので指導の先生もちょっとご機嫌(?)だった。 みんなの脚本はオリジナル作品を尊重する気持ちが強かったのか、新たなアイディアはあまり出てこなかったような気がした。が、セリフなど細かな点でおもしろいものが出てきた。みんなが書いてきた脚本をサポートスタッフを含めた全員が一通り読み終えた頃、10時になり、技術講座の教室へと移動。 技術講座では午前中、ビデオカメラの扱い方と構図、照明の効果と利用などについて講義があった。実際にカメラで映してモニターを見ながらの説明はとてもわかりやすいものだった。「映画学校でも教えてないよ」と指導の先生。 そしてお昼休み。午後から参加した中学生の脚本をまわし読みする。そして全員が読み終えた頃、またもやタイムアウト!中学生もサポートスタッフも先生もみんな休むひまなく午後の講座へ。 「映画は画づくり」「情報ではなく情感を伝える」基本的な技術を覚えて、画をつくってみよう!ということで午後からは実践。 屋上に出てカンカンに照りつける陽射しのもとでカメラ、ミキサー、マイクを手に手にワンシーンを撮ることに。監督、助監督、カメラマン、音声、マイク、俳優などをそれぞれ挑戦。みんなが色々な機材にさわれるようにワンカットごと配置換えをしながらやったのだが、それがまたまた大変で。人気のカメラ、テレてしまってなかなか決まらない俳優、機材を手にした興奮が大きくて監督の指示を聞いていないみんな。 なかでも大きなアクシデントは、カットのときに録画をストップするのを忘れてカメラを回し続け、撮るべきところで逆に録画をしていなかったこと。確実に録画を確認していかなければならないなぁ、と実感体感した出来事だった。練習段階で起きたミスが本番でのミスをなくすことへときちんとつなげていかなければと思った。撮影終了後、撮った映像をみんなで確認。アクシデントもあってか撮影時間の割にできた映像は短く、なんだか物足りなさを感じた。 技術講座終了後も、班別で脚本についての話し合い。指導の先生の一人ひとりへの講評やみんなの意見が出たところで絞り込みのための投票。 わがFANATIC◇2002の脚本は「宝くじの話」をベースにつくっていくことに決定!そして今回も全員に脚本の課題が出された。「宝くじ」を自分なりに脚本にしてくるという課題だ。 毎週毎週脚本を書くということはけっこう大変だろうと思う。それなのに、みんながきちんと毎回書いてくることに私は密かに感激。この情熱を作品にきちんと投影できるようにサポートしていきたい。 |
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