オ−プニング講演&上映

「映画はいつも若い才能がリ−ドしてきた」

淀川長治(映画評論家)

毎年恒例となった淀川長治講演会の
今年のテ−マはヤングシネマ。
映画の生き字引とも言える淀川先生が、
今の若い映画をどう見ているのか。
自らの映画人生をふまえながら
熱く語っていただきます。

渚のシンドバッド

監督/橋口亮輔 95年/129分
出演/岡田義徳、草野康太

同性に対して恋愛感情を抱く修二。
17才という不安定な世代が抱える
孤独、交錯する想い、奔放な愛と
友情を描く。展開される青春群像
には、監督の人物を見守る優しい
眼差しが感じられ、懐かしさとみ
ずみずしさが、いつまでも心に残る傑作。

オ−プニング上映&座談会

世界に羽ばたく日本のヤングシネマ」
 
ゲスト/橋口亮輔監督
「渚のシンドバッド」監督
篠崎誠監督
「おかえり」監督
司会/上野昂志(映画評論家)

ロッテルダム、ベルリンなど海外の映画祭で
認められた両監督。世界へ挑戦する日本の
若きフィルムメ−カ−の作品を海外の観客たちは
どう観たのか?お二人の感想もふまえなが
ら日本の若手映画の今を考えます。
  

おかえり

監督/篠崎誠 95年/99分
出演/寺島進、上村美穂、小松正一

平凡な結婚生活の中で繰り返される
『おかえり』と『ただいま』。次第に妻が
不審な行動を取り始め、平穏な生活が
揺らいでいく。彼女の心が病んでいると
知った夫は…。誰もが潜在的に抱える
孤独や焦燥感を繊細に描き、愛の本質を
みつめた秀作。



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