しんゆり洋画セレクション

青春、スリラー、ドラマ…今年公開の洋画の中でも、指折りの傑作映画をしんゆりスタッフが厳選して上映!
スウィート17 モンスター
スウィート17 モンスター
2016年/アメリカ/104分/PG12
監督・脚本:ケリー・フレモン・クレイグ
出演:ヘイリー・スタインフェルド、ウッディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック
川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
10月31日(火) 保育付き 10:30
川崎市アートセンター・アルテリオ映像館
11月1日(水) 18:00
ストーリー

17歳のネイディーンは、恋に恋する妄想がいつも空まわりして、周囲の大人を困らせてばかりいる。親友のクリスタだけが自分の支えだと思っていた。そんなクリスタまでもが自分の兄と恋におちてしまい、ますます窮地に…。

ここがオススメ!

『トゥルー・グリッド』で14歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされたヘイリー・スタンインフェルドが、自己中心的なのにどこか憎めない等身大の17歳女子を演じた青春映画。誰もが通ってきた思春期の気恥ずかしい経験が思い出される本作は、米国映画批評サイトのロッテントマトで95%の支持率を獲得した。思い通りにいかない苛立ちを抱えた青春時代のモヤモヤ感、そんな時に自分を支えてくれた周囲の人たちの存在…。コメディを交えながらも「人は1人では生きていけない」ということを再認識させてくれる、今年一番オススメの洋画です!(大島)

ノー・エスケープ 自由への国境
ノー・エスケープ 自由への国境
2015年/メキシコ・フランス/88分/PG12
監督・脚本・編集・製作:ホナス・キュアロン
脚本:マテオ・ガルシア
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ジェフリー・ディーン・モーガン
川崎市アートセンター・アルテリオ映像館
11月1日(水) 15:40
11月4日(土) 10:00
ストーリー

メキシコとアメリカ国境の灼熱の砂漠地帯。モイセスは息子に会うため、そして他の移民たちもそれぞれの思いを抱えて徒歩で不法入国を試みる。彼らを襲う突然の銃撃。自由の国を目指す者たちの命懸けの逃走劇が始まる。

ここがオススメ!

『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『バベル』、近年では『NO ノー』に出演のガエル・ガルシア・ベルナルが主演を務める本作は、トランプ米大統領が「壁」を作ると宣言したアメリカとメキシコの国境地帯が舞台。スピード感やスリルを味わえるだけではなく、灼熱の砂漠を水も武器も何もなく逃げ惑う移民たちと、彼らを襲う者それぞれの立場や境遇、心情などに思いを馳せることができる奥深さがあります。『ゼロ・グラビティ』のキュアロン監督父子が構想8年の後作りあげた、今こそ必見の作品です。(おちあい)

T2 トレインスポッティング
T2 トレインスポッティング
2017年/イギリス/117分/R15+
監督:ダニー・ボイル
脚本:ジョン・ホッジ
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル
川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
11月2日(木) 13:10
11月4日(土) 14:00
ストーリー

仲間を裏切り大金を持ち逃げした男、レントンが20年ぶりに故郷スコットランドに帰ってきた!親友だったスパッド、サイモン、ベグビーとも再会。四十路を過ぎたダメ男たち、まだまだ走ります。

ここがオススメ!

新旧のロック、クラブミュージックをつないだサウンドトラックと斬新な映像表現を駆使し、労働者階級の若者たちの過酷な日常を、ユーモアを交えて描いた『トレインスポッティング』は、日本でも90年代の若者文化に多大な影響を与えた。まさにその時代の若者だった我々の世代は、平成不況の中、未来にたいした希望も持てぬまま社会に出て、その社会にもなんとか食らいついてやってきた。我々なりに。そして約20年が経ち、まさかの『トレスポ』続編を観る。すっかり“おっさん”になったダメ男たちも、それなりに社会にしがみついて生きてきたようだが、今も思いつきと悪知恵ばかりの“しくじり”人生。昔のように映像と音楽に身を委ね、我らの20年間を重ねつつ、笑い飛ばす……しかなかった。(ミエコフ)

 
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