注目!今アツい監督たち

「新進気鋭」、「今一番勢いのある監督」という観点から映画祭スタッフが厳選した短編・長編映画を一挙上映!
スプリング、ハズ、カム
スプリング、ハズ、カム
2015年/日本/102分
監督・脚本:吉野竜平
脚本:本田誠人
出演:柳家喬太郎、石井杏奈

ゲストトークあり(予定)吉野竜平監督、柳家喬太郎さん(落語家)

川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
11月1日(水) ゲスト 16:50
11月3日(金・祝) 17:30
ストーリー

広島から上京し、春から成城大学に通う璃子は一人暮らしの部屋探しのために、父の肇と共に東京へやって来た。部屋を決めた後、2人は引っ越し先の街・祖師ヶ谷大蔵を歩く。一人娘が自立していく春はもうすぐそこ。

ここがオススメ!

人気落語家の柳家喬太郎さんが映画初主演を果たした本作は、シングルファーザーが広島から進学のために上京する娘の物件探しに同行する姿を描いたロードムービー。楽しい小旅行のような時間の端々に"旅立ち"と"別れ"の気配が漂う、かけがえのない1日を捉えている。進学先が成城大学であったり、父娘で新宿や祖師ヶ谷大蔵を歩いていたりと小田急線ユーザーに馴染み深いシーンが多数!お互いを思いやる絶妙な距離感の二人と一緒に、和やかな時間を過ごしませんか?(大島)

ゲスト(予定)
吉野竜平監督
吉野竜平監督
映画監督

1982年、神奈川県出身。法政大学在学中よりNCWを受講、映像制作を開始。大学卒業後、日本映画学校にて撮影照明技術を専攻。カルト宗教にのめりこむ親子を描いた初長編監督作品『あかぼし』(’12)同年の東京国際映画祭公式上映。本作では、一転してどこにでもいそうな父娘のありふれた一日をあたたかい眼差しで切り取り‘15年東京国際映画祭で上映され柳家喬太郎と石井杏奈の好演とともに高い評価を得た。


柳家喬太郎さん
柳家喬太郎さん
落語家

1963年、東京都出身。’89年10月に柳家さん喬に入門。同年12月に、新宿末広亭にて初高座を務める。2000年には、12人抜きで真打に昇進し、その実力を不動のものとする。以降も、国立演芸場花形演芸会大賞3年連続受賞(’05〜’07)など数々の賞に輝く。’14年より落語協会理事に就任。俳優としては、「ちゅらさん4」(’07/NHK)、「坂の上の雲」(‘09/NHK)、稲垣吾郎主演舞台「ぼっちゃま」(’11)などに出演、本作では初の主演を務める。

はらはらなのか。
はらはらなのか。
2017年/日本/100分
監督・脚本:酒井麻衣
出演:原菜乃華、松井玲奈、吉田凜音

ゲストトークあり(予定)酒井麻衣監督・原菜乃華さん(俳優)

川崎市アートセンター・アルテリオ映像館
10月31日(火) 保育付き 10:00
11月3日(金・祝) ゲスト 17:00
ストーリー

亡き母・マリカに憧れて女優を目指すも、なかなかオーディションに受からない少女・原ナノカ。引っ越し先の田舎町で、かつて母が出演した舞台の再公演があると知り、まわりに内緒でその公演のオーディションに挑む。

ここがオススメ!

ティーン雑誌「キラピチ」の専属モデルや「おはガール」などで知られる原菜乃華さんが、等身大の少女像を演じて初主演を飾ったファンタジックなドラマ。『いいにおいのする映画』がMOOSIC LAB 2015でグランプリなど6冠に輝いた酒井麻衣監督の商業デビュー作。夢や理想に憧れながらも、12歳の少女が現実と虚構の狭間で葛藤し、成長していく姿が描かれています。姉妹音楽ユニットのチャラン・ポ・ランタンや松井玲奈さん、吉田凜音さんなど、アーティストも多数出演したミュージカルシーンは一見の価値あり!(大島)

ゲスト(予定)
酒井麻衣監督
酒井麻衣監督
映画監督

1991年・長野県生まれ。京都造形芸術大学卒。処女作『棒つきキャンディー』で国内の映画祭で受賞。卒業後に制作した『笑門来福』が、あいち国際女性映画祭準グランプリを受賞。MOOSIC LAB 2015に出品された『いいにおいのする映画』がグランプリ・観客賞ほか6冠を受賞。MusicVideo(花澤香菜ほか)、もも(チャラン・ポ・ランタン)の一人芝居「あのさ、生まれ変わったら」なども手がけ、幅広いジャンルで活躍する注目の若手監督。


原菜乃華さん
原菜乃華さん
俳優

2003年8月26日生まれ、東京都出身。雑誌「キラピチ」専属モデル、テレビ東京『おはスタ』のおはガールを務めている。近年は女優として映画、ドラマに出演。主な出演作は、映画『Lieland』(監督:片岡翔)『地獄でなぜ悪い』(監督:園子温)、フジテレビ『朝が来る』『サイレーン刑事×彼女×完全悪女』など。『3月のライオン』前編(3/18公開)・後編(4/22公開)では有村架純の演じる幸田香子役の幼少期を演じている。今作『はらはらなのか。』が長編映画初主演となる注目の新進女優。

サイレン
サイレン
2017年/日本/17分
監督:三宅伸行
出演:津川雅彦、ハミッド・メッハリ・シーラマード

※『堕ちる』『そうして私たちはプールに金魚を、』と三本立て上映

ゲストトークあり(予定)三宅伸行監督

川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
10月31日(火) 19:10
11月4日(土) ゲスト 16:50
ストーリー

郊外の団地。突如サイレンが響き渡る中、アラブ系移民のアッバスは、隣の老人、豊重の家に押し入る。

ここがオススメ!

郊外の団地に一人暮らし、淡々と過ぎる時間に身を任せていた老人が、隣人とのコミュニケーションをきっかけにある種の"覚醒"を経験する物語。寡黙な老人を演じた名優・津川雅彦さんの表情の変化など、見応えたっぷりです。ぜひこの機会にしんゆり映画祭で、あっと驚く"覚醒"の瞬間を体感してください!(大島)

堕ちる
堕ちる
2016年/日本/32分
監督・脚本:村山和也
出演:中村まこと、錦織めぐみ、古川 順

※『サイレン』『そうして私たちはプールに金魚を、』と三本立て上映

ゲストトークあり(予定)村山和也監督

川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
10月31日(火) 19:10
11月4日(土) ゲスト 16:50
ストーリー

老舗織物工場で働く寡黙な職人の耕平は、ひょんなことから地下アイドルの「めめたん」にハマっていき…。

ここがオススメ!

寡黙な中年男性の一直線な愛が溢れる短編ラブストーリー。本作はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のオフシアター・コンペティション部門でスペシャルメンションを受賞した。「ボーイ・ミーツ・ガール」ならぬ、「職人・ミーツ・地下アイドル」という異色の設定ながら、アイドル“めめたん”の魅力にのめり込んでいくそのひたむきな姿に、思わず応援したくなる。(大島)

そうして私たちはプールに金魚を、
そうして私たちはプールに金魚を、
2016年/日本/27分
監督・脚本:長久 允
出演:湯川ひな、松山莉奈、菊地玲那、西本まりん

※『サイレン』『堕ちる』と三本立て上映

川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場
10月31日(火) 19:10
11月4日(土) 16:50
ストーリー

狭山市にある中学校のプールに400匹の金魚が放たれた。犯人である4 人の女子中学生が金魚を放った理由とは?

ここがオススメ!

2017サンダンス映画祭の短編部門で日本映画として初めてのグランプリを獲得した作品。埼玉県狭山市に住む女子中学生の鬱屈とした日常が、ときに残酷なほど鮮やかに、ときに自由自在なカメラワークで描かれる。CMプランナーとしても活躍する長久允さんが監督を務め、その映像世界に思わず繰り返し観たくなる魅力がつまった27分をぜひご堪能あれ!(大島)

ゲスト(予定)
三宅信行監督
三宅伸行監督(『サイレン』)
映画監督

京都府出身。同志社大学卒業後、広告代理店にて約4年間勤務。その後、映画監督を志し渡米。ニューヨーク市立大学院映画学科にて2年間学ぶ。帰国後、2008年に長編作品「Lost&Found」を監督し、米国オースティン映画祭にてグランプリ受賞。2011年、文化庁若手育成プロジェクトに選出され、「RAFT」を監督。その後、オムニバス企画「A bed~二十歳の恋」や短編「もはや ないもの」を監督した。


村山和也監督
村山和也監督(『堕ちる』)
映画監督

1982年石川県生まれ。2002年ニューヨーク市立大学在学中に短編映画から映像制作を始める。2004年帰国後、CM制作会社を経て2008年よりMV・CMを中心に映像ディレクターとして活動をスタート。映画「堕ちる」ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017 オフシアターコンペティション部門 スペシャル・メンション受賞。

 
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