でこぼこクレヨンズ
(講師:佐藤武光)
今年の中学生はチョット違った。
私の罵声に、リズム感よく飛び出す「ドン・マイ」の一言。呼応するように「OK」の合唱。
彼らはさらに団結していく。このチームワークに、まず驚いた。
そして初体験での難題を次々とチームワークで解決してくれた。
書きたい。演じたい。撮りたい一心で、参加した中学生。夏期休暇返上で参加してくれているボランティアスタッフ。
この大人と子供のデコボコ交流が、素晴らしく感動的であった。作文やシナリオの読み回し後のディスカッションでボランティアスタッフも本音を話し、中学生も反発しつつも再考し、そんな中で出来あがったシナリオ。
猛暑の中での撮影。リテークあり、アフレコありもういやになって当然の状況下、中学生の誰からともなく、飛び出す「ドン・マイ」「OK」の掛け声。私は、この言葉の意味を中学生諸君に教わった。中学生諸君、ありがとう。


Beautiful-Guy
(講師:押田興将)
マミちゃんは、いつもミーちゃんとタケオの面倒をみて二人の後を追いかけていた。ミトちゃんが狂ったように笑っていた。石田尾がウクレレで歌を歌った。タケオがいなくなった。織田は小難しいことをいつも言っていた。岩崎は役者への電話交渉で四苦八苦していた。箕輪は、率先して自分の家と部屋を撮影に提供してくれた。お父さんが二枚目だった。井上は生霊の作文を書いてきた。西牟田はノンちゃんを連れてきて、美人コンビとなっていた。林田は、カン高い声で台詞を懸命にしゃべっていた。ミーちゃんは、頑張ると拳を握って、迷子の役をこなしていた。クーちゃんは抜群のカメラセンスを見せつけた。

僕は今年、制作指導として君達ジュニアと映画づくりを共にすることになった。僕自身は、映画人としてはまだ駆け出しで、「映画とは何ぞや」なんていう大仰なことを伝えてあげられるわけもない。ただ、映画ってこんなにオモロイぞということだけわかってもらえればいいと思い君等と向き合った。
みんな面白かったかい?僕は、君達を子供として扱った気はない。一緒にモノをつくる仲間として接してきたつもりである。僕はオモロかった。やっぱりモノをつくりあげることは面白い。ゼロからモノをつくるということは、苦しいけどやっぱりオモロイんだよ。それだけのためにみんな汗かいて無理したんだから。みんな本当によく頑張った。また今度機会があったらまた映画を一緒につくろう。そん時ゃもっと無理して今回より100倍くらいオモロイ映画をつくろうぜ。みんなお疲れさん!

第四会議室
(講師:栃原広昭)
第四会議室のみんな、早いもので今はもう秋、近頃は何をしてるのかな?たまには夏に映画作った時の事でも思い出してる?今振り返れば、なんかの足しになるようなことも、あると思うんだ。ホントだよ。企画を練って、脚本書いて、小道具も作ったし、ロケハンでは、ずいぶん遠くまでイメージ追って出かけたよね。撮影も時間に追われ、スタッフの方々に怒られ、俺に睨まれながらだったけど、よく頑張った。仕上げも作曲、演奏、生アフレコなんてのもやったね。衣擦れの音まで作ったっけ。けっこうスゴイんだぜ、みんな。友達なんかに自慢していいよ。あの暑い中で、これだけのことをやりとおしたんだから。面白かっただけじゃないんだ。自信持っていい。最後になったけど、みんな大好きだよ!これでいいかい? K.E.(でもこれ一方通行かな)