名画座5

ギルバート・グレイプ

1993年／米／117分
監督／ラッセ・ハルストレム
出演／ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ

STORY

田舎の町エンドーラに住むギルバート。過食症のためクジラのような巨体の母親と、知的障害をもつ弟アーニーを抱え、家族のために生きている。母親の食費を稼ぐために小さな食料品店で働き、生まれてからこの町を出たことがない。トレーラーに乗って旅をする少女ベッキーとの淡い恋。アーニーとの喧嘩。そして母親…。何でもない日常の中で、ベッキーとの出会いなど彼の周りで起こる様々な出来事を通して彼は徐々に変わっていく…。

COMMENT

弟アーニーはお母さんにとって“太陽”の子。人一倍手がかかるけれど彼がいると周りは明るくなる、いなくてはならない存在なんです。そんな彼を演じるディカプリオの演技は最高です。この作品で初めて彼を知った私は、彼が本当に障害をもっているのかと思うほどでした。そしてギルバート。田舎臭いはずなのに、何だかカッコよくて魅力的。家族を大切にする姿が素敵です。ギルバートとベッキーは対照的な暮らしをしているからこそ惹かれ合ったのだと思います。

ギャラクシー★クエスト

2000年／米／102分
監督／ディーン・パリソット
出演／テイム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン

STORY

テレビSFシリーズ「ギャラクシー・クエスト」は、番組打切りから20年経った今でもカルトな人気を保ち続けている。ある日、ドラマに出演していたヒーロー役俳優のもとに、目がマジな連中が助けを求めてやってきた。彼らは宇宙の彼方からドラマを“事実”と信じて観ていた宇宙人だったのだ。かくして俳優達は、本当にドラマと同じ宇宙船に乗り、敵エイリアンと戦うハメに！自分たちを真のヒーローと崇める宇宙人の「目がキラキラ★」な視線に応えられるのか？

COMMENT

この「目がキラキラ★」な宇宙人が最高！ウルトラマンに憧れる子どものような眼差しの彼らに「全部ウソなんだよ」と打ち明ける？シーンでは「言わないで！彼らの夢を壊さないで！」とつい手に汗握ってしまいます。“子どもの頃の純粋な心”を保ち続けている人ほど泣けるかも。「スター・トレック」のパロディっぽいシーンも見所で、ワープやコンピューターの司令声など、ちょっとレトロな設定にはSFファンならずともニヤリとさせられます。