JWサポートスタッフ日誌 実践講座編(撮影)

各班の作品タイトルが決定!

でこぼこクレヨンズ「真夏の初恋」
第四会議室「日記」
Beautiful-Guy「Dynamite Drug」
7月21日
でこぼこクレヨンズ
今日は午前中がリハーサル、午後からはロケハンをやった。講師不在の中、中学生達は、何とも自発的にリハ&ロケハンをこなした。もう、彼等に指導することは何もない!彼等は、自分で考え行動し、自分で悩む。そして、自分達で解決し、自分達で楽しむ。僕達サポート・スタッフは、自分達の作業に専念しよう! 午前中はひたすら、リハ、リハ、リハ!リハァ〜!!!!!(みんな、気合い入れ過ぎだぁ〜!)
そして、午後からはロケハン。やっぱり、みんな自分達が撮影する場所探しともなれば、そりゃあもう真剣そのもの。入念なロケハンの後、解散となった。もうすぐ本番。今からもう楽しみでしょうがない!といったカンジの超若手監督達でした。
7月24日
でこぼこクレヨンズ 
「おまえらー!!」講師の怒鳴り声から、スタートした今日。その刺激があってか、みんなの動きが速いこと、ハヤイコト。そのすばやさは、とどまることを知らない・・・。そのせいか、午前中の武蔵小杉駅周辺の撮影は、わりとスムーズにいった。(そうは言っても、午前中ギリギリまではかかったけどね・・・。フッ)
午後からは、場所を市民ミュージアムに移して、「部活」のシーンと「多摩川」のシーンを撮影。しかし、これがまた暑い暑い!午後の気温は、午前中にも増して暑く、その暑さはもう殺人級!そこでヘコタレないのが、我等、でこぼこクレヨンズ! 午前中の講師からのキビシ〜お叱り(愛のムチ!?)が効いたのか!?みんな午前中にも増して、動きが速い。何よりも、自分達から率先して行動をとろうとする。各自が、誰かに言われるというわけでもないのに、自ら撮影機材を運ぶその後ろ姿は、もう立派な大人の映画人。そんな彼等の小さな背中に後押しされてか、スタッフ全員、まるで何かに向かって突進するかのような熱意と団結力で、今日の、この殺人級の暑さを乗り切りました。(もちろん、ウーロン茶!あなたのおかげでもありましたよ!アリガトウ!!)みんなの中に、今までにない「何か」=「自主性」が、芽生えてきたのはもう、誰の目から見ても明らか!後は、そんな君達の未熟な感性と、でこぼこクレヨンズの仲間を信じろ!
7月25日
でこぼこクレヨンズ 
「俳優さん、いいですか?カメラさんは?音声さんは?スクリプトさんもいいですねえ?それでは本番いきます!よ〜い・・・ アクション!」今日も、中学生達の詩声(うたごえ)が現場に響き渡ります。昨日まで怒鳴られていたのが、ウソのようです。

さて今日は、午前が「渚の家のシーン」。午後が、「智寛の家のシーン」の撮影です。午前中は、「渚の家」のはずなのですが・・・、「え!ここ、サウナ?」と、聞きたくなるような蒸し暑さ。(そりゃ、あんだけ大人数で室内撮影やりゃあ、部屋もサウナ化するわ)みんな、昨日までの炎天下とは、一味違った苦しみにもがきつつ、今日のロケは敢行されました。「ギャー!!!!!」そんな、中学生たちの断末魔ともとれるような叫び声が、サウナの中から聞こえてきそうでしょ?ところがドッコイ!ここで泣き声をあげないのが、We are DEKOBOKO CRAYONS!オ〜イエ〜! 代わりに聞こえてきた「ナキゴエ」が、これ!「俳優さん、いいですか?カメラさんは?音声さんは?スクリプトさんもいいですねえ?それでは本番いきます!よ〜い・・・ アクション!」 そう!彼等は全員、監督なのさ!「泣き声」は聞こえなくとも、「鳴き声」は、聞こえる・・・。それが撮影の現場。それが中学生!

そんな監督達の並々ならぬ熱意のご褒美か?今日の撮影終了後、「智寛の家のシーン」として、場所を提供してくださった生徒のお母さんからスイカの差し入れが・・・。オイ!みんな、眼が殺気立ってるぞ。数秒後・・・「ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ ムシャ・・・ペロリ」「ああ、ウマイ!ウマスギル」 もう、日記なんて書いちゃいられない。だって、ボクのスイカが、なくなっちゃいそうなんだモン!
7月26日
でこぼこクレヨンズ
前日のあの大雨があがった後、「明日は時間がないから、みんなテキパキ動いてねぇー。」そう言って彼らを帰した。そうは言ったものの、まさかここまでやるとは思わなかった。今日は宮内中学校、等々力緑地、向ヶ丘遊園地、市民ミュージアムとロケ地が4ヶ所もあったし、この曇り空。案の定雨も降ってきて・・・。それでもみんな頑張ってこのハード・スケジュールの中、とうとうクランクアップまでこぎつけた。

宮内中学校では自分達で連れてきたエキストラの友達の前で怒鳴られながら頑張ってた。次の現場にカチンコを忘れてしまうくらい必死に走ってた。昼食をとったらすぐに向ヶ丘遊園地へ。初めて全員車での大移動。1時間もいたかいないか分からない内に市民ミュージアムへ戻ってすぐに撮影開始。班分けしてから初めての取材班が来ていたにもかかわらず、そのカメラに目もくれずに集中してた。とうとうラストシーンを撮り終わり、クランクアップ。一息つきながら、もうタイトルとエンドクレジットの話し合い。ちょっと時間が遅くなってしまったけど、全く疲れを見せないでこぼこクレヨンズ。みんないい夏をありがとう。君達の夏はまだ始まったばかりだよ。

7月27日
第四会議室
本日クランクインしました〜!新百合ヶ丘の鶴亀松公園にて撮影。みんなで監督・カメラ・記録・録音など交代で担当。つまり全員監督です。そして主演の2人の衣装がかっわいい〜〜〜!(これは必見です。こうご期待!)昨日まで全然決まっていなかった衣装も小道具の日記も最後の最後は全部中学生たちが決めました!良かった〜。やればできる!やっぱりこっちがきちんと言えば彼らはちゃんと考えて、やる時はやってくれます!やっと感覚がわかってきました。そして、心地よい達成感と少々の疲労感に酔いしれながら、映画学校に戻った講師とサポート・スタッフ。そこで、事件が起きました・・・ 今日、撮影した画は撮れていたのですが音が入っていなかったのです。
7月28日
第四会議室 
撮影2日目。今日は、新百合ヶ丘駅周辺と住宅街での撮影予定。駅の近くで主人公のさくらとはるかが大輔のお姉さんに会うシーンなどを撮影。カメラやスクリプトなど、それぞれがどの役割をするかで、なかなか始動しなかったりもします。でも、そのうちに、いつも大人しい子が、役者さんの動き方など、友達に意見を言い始める場面も見られました。午後は住宅街でのシーンを撮影する予定でしたが、中止。30日の撮影の段取りや、タイトル撮影の打ち合わせをしました。
7月30日
第四会議室
今日は、中学生の家にお邪魔して室内の撮影を行いました。中学生たちは初めてのロケ地までの大移動で、少しだけ疲れを隠しきれない様子でした。撮影は順調に進み予定していたものを全て撮り終えることが出来ました。今日一番印象に残っていることは、撮影を手伝ってくれている映画学校の学生さんの「だんだん中学生の動きが良くなっている」というつぶやきでした。その言葉に中学生たちのガンバリが集約されていると感じました。明日は中学校の撮影なので私達スタッフも中学生に負けないぐらい頑張りたいと思います。  
7月31日
第四会議室
今日は金程中学校の協力を得て、校舎内の撮影でした。主に教室と廊下の撮影から始まり、最後に校庭から教室を撮る撮影となりました。クラスの雰囲気を出すために、事前にお願いしていたエキストラの皆さんにも来ていただきました。朝早くから来てくれたお友達、部活終わってジャージのまま来てくれたお友達、本当にありがとうございました。今日は一日学校内での撮影のため、移動がないので比較的楽に撮影が進むかと思いましたが、楽な撮影などは存在しません。しかしみんなここまできたんだ、残りの撮影がんばろう!昼には映画祭実行委員長の白鳥あかねさんが様子を見に来てくださいました。突然の訪問にもかかわらず、中学生は撮影に集中するのでありました。日本映画学校からの応援団の丁寧な指導の下、徐々に撮影は進みます。  
8月1日
第四会議室
撮影途中ではあるのですが、今日は久々に映画学校でミーティング等を行いました。これまで撮影した映像を、初めて画面を通して全員で確認。編集の大まかなところは映画学校の学生さんに頼み、また明日から再開する撮影の段取りが決定。けれど、その段取りについての話し合いがうまく進まない。何人もの人が一致団結してトントン拍子に事が進むって、思うよりきっと難しい!でも、もう一山越えれば作品完成まっしぐら。お疲れさまです!  
8月3日
第四会議室
祝!!クランクアップ!
午前中は映画学校にて、途中ではありますが編集された映像を皆でチェックしました。自分達が演じている場面を観て恥ずかしがったり、そして時には大爆笑が巻き起こったり・・・。台本の上で起きていた出来事が実写となっているのを観て、みんな少し興奮気味でした。
午後はまず、初日に撮影した公園でワンシーン撮り直し。その後、文房具店でストーリーの鍵である「日記帳」を買うシーンの撮影。その後、シネマハウス(映画祭事務所)にてタイトルとエンディング撮影をしました。これをもって無事、第四会議室もクランクアップとなりました。よかった!!明日から編集作業に入ります。もう一息だぁ! 

7月23日
Beautiful-Guy
本日、朝10時にシネマハウス(映画祭事務所)に集まり、ロケハン組と美術班に分かれ、各々作業を行う。ロケハン組は、午前中麻生中学校へ行き、学校を使用するにあたり注意点などを先生に聞き、教室の下見を行う。その後、シナリオのイメージに合う場所を、学校周辺で探し、撮影プランなどを皆で話し合う。昼食は日本映画学校内で食べ、午後からまたロケハン組と美術班とに分かれ、明日の撮影で使用する、教室内掲示物(時間割、掃除分担表等)を作成する。午後5時、それぞれの場所で解散する。徐々に中学生達が積極的になってきており、今後が楽しみだ。
7月24日
Beautiful-Guy
待ちに待ったクランクイン。今日は麻生中学校での撮影だ。朝からみんなの興奮が伝わってきて、ワクワクした。でもその反面、撮影が予定どおりに進むのか、うまく撮れるのか、などの不安ももちろんあった。撮影が始まった。「用意・・・ アクション!」の声が、廊下に響き渡る。もうやるしかない。自分達の映画を作るんだ、という意識が少しずつ生まれてきたような気がした。
7月25日
Beautiful-Guy
朝9時半。麻生中学校に向かって歩き出した。昨日に引き続き、学校での撮影となる。今日中になんとしても学校のシーンを取り終えなければ、後がない。みんなの気合いと緊張が伝わってくる。到着すると、さっそく撮影に入る。昨日よりも少し、みんなが積極的に意見を出している。それぞれの役割分担も決まってきたようで、けっこうスムーズにいくかも・・・と、思っていると2時くらいから大雨になる。撮影の厳しさを改めて実感。とにかく毎日暑い。気合いで乗り切るぞ!
7月26日
Beautiful-Guy
今日は、撮影してみて発見した不明点・疑問点をまずはみんなで検証。午前中はちょっと話題が脱線しがちだったかな? でも、午後からはロケハン組と美術組に分かれて作業。ロケハン組は、家の前でのシーンを撮影するのによさそうなところを見つければ、知らない人の家にいきなり飛び込みで頼みに行ったし、噴水を出してもらいたければ、区役所へ事情を説明しに行ったりと、貴重な初めての経験がたくさんあったのではないかと思います。 美術組は、理想と予算と時間の折り合いをつける大変さをしみじみ感じたかもしれません。自分のイメージを他人に正しく伝えること、与えられた予算の中で優先順位に従って効率よく買い物をすること、決まった時間内でできるだけクオリティの高い小道具を作ること、どれもホントに難しかったと思います。何はともあれ、タウンページの使い方はマスターできたよね? 明日からまた撮影、ガンバりましょう!
7月27日
Beautiful-Guy
前日に雨が降ったせいもあって、今日はなんだか涼しい。天気もあまりよくない。今日は麻生中学校の近くの路上で、車にひかれそうになるシーンを撮影した。なんどやってもタイミングが合わない。みんながんばってはいるんだけど、元気な中学生達も、そろそろ疲れがピーク。だんだん、だらけてくる。でも、お互いはげましあっている姿を見ていて嬉しかった。みんながんばろうね。
7月28日
Beautiful-Guy
今日はパントマイムのシーンを撮影した。演ずるのは中学生がお願いして出演してくださる方。風船を降らせるシーンがあって、通路の間から下に落とすのだが、風に乗ってどんどん飛んでいってしまい、集めるのが大変だった。でもこれも、映画を作るには必要な作業なんだ。結局全部のシーンを撮ることが出来なかったので、パントマイムの方にもう一度来ていただくことになった。みんなで頭を下げてお願いした。快く引き受けてくださって、よかった。そして、夕方から中学生の自宅をお借りして、いくつかのシーンを撮影した。自分達で映画を作っているんだということ、いろいろな人にご協力いただいていること、だんだんわかってきたかな。
7月30日
Beautiful-Guy
あと二日で撮影終了予定。本当に終わるのだろうか。切羽詰っているのにもかかわらず、皆あまり慌てていない様子。しかも、今日は午後からパントマイムの方がいらしてくれて、この間撮りきれなかった分を撮影することになっている。炎天下、原っぱの中での撮影に、皆かなり体力を消耗したが、パントマイムのシーンは、なんとか撮り終えることができた。しかし、予定のシーンを撮りきることができなかった。明日はてきぱき動いて、撮りきることができるのだろうか。
7月31日
Beautiful-Guy
今日は、映画学校でウクレレ部のシーンを撮影。サバールとウクレレのセッションだ。狭い部屋で照明をたいて撮影するので、室温はかなり上がっている。しかし、そろそろ集中力がきれてきたようだ。なかなか先に進まなかった。とうとう、今日も予定のシーンをすべて撮ることができなかった。2日にもう1日撮影の日を作ることにした。これで撮り終わらなければ、映画は完成しない。みんながんばれ!
8月1日
Beautiful-Guy
決して広いとは言えない編集室に講師、編集オペレートの学生さん、中学生達、我々ボランティア・スタッフが入室。「あーだ、こーだ」と編集の話より関係のない話のほうに盛り上がること多々。そんな中、時間もないし、いらいらするだろうに、怒鳴ることもせず、中学生達一人一人と接しながら編集の仕事もこなしていく講師にはただ感心するばかり。本当は私達が率先してやらなければならないのでしょうが、躊躇してしまいます。・・・反省。これからの自分自身の課題です。
8月2日
Beautiful-Guy
今日こそ撮影を完了しないと、映画が完成しなくなってしまう・・・。そんななかスタートした今日の撮影。なんとか今日の分は撮り終わりそうかな、と思った矢先、撮影がストップした。1人の子が、どうしても納得がいかないシーンがあって、講師と1時間近く話し合うことになったからだ。でもそれくらい、みんな真剣に取り組んでいるんだ、というのが伝わってきた。そのシーンもお互いが納得できる形で撮り終えて、ラストシーンの多摩川へ移動。

いよいよラストシーンの多摩川での撮影。ノイズが入らないように車が通らない時を狙って撮影しました。最後の最後のシーンも撮り終わってついにクランクアップ!!泣き出す子もいれば、これから編集だと気合いを新たに(?)する子も。それでもとにかく無事撮影が終わって解放感に包まれたのか、みんな川に入っておおはしゃぎ。水を掛け合って全身ずぶ濡れになっていました。ところが、みんなちゃ〜んと着替えを持ってきててビックリ!!!撮影中はその日どのシーンを撮るかもわかってなかったり、必要な小道具を用意してなかったりしてたのに、こういうところはちゃっかりしてるんだから。みんな風邪ひくなよ〜! 撮影お疲れさま。これから編集をがんばろうね。