赤い橋の下のぬるい水
今村組制作報告第一弾:クランクアップ編




今村昌平監督の最新作がクランクアップ!



1月9日、昨年11月から富山県氷見市で撮影されていた「赤い橋の下のぬるい水」がクランクアップしました。
この作品は、辺見庸の小説を天願大介と今村監督が脚色したもので、役所広司や清水美砂、坂本スミ子や倍賞美津子といったカンヌ・グランプリ俳優が勢揃いした豪華キャストで撮影されました。

1月13日、日活撮影所で編集ラッシュが行われた際、今村監督に撮影についてお話を伺いました。

 

Q:お疲れさまです。今回はスケジュール通りに上がったようですね。
今村監督:まあね(苦笑)。北陸の冬はピーカン(注:晴天)が少なくて苦労したよ。
Q:本来は夏の話と聞いたのですが?
今村監督:そのつもりで書いたのだが、いろいろ制約があってね、実際の季節で撮ったわけです(笑)。
Q:監督のような世界的な巨匠でもそうなんですか?
今村監督:ままならんね(苦笑)。しかし、今までだって理想的に撮れたなどということは一度もないよ。映画ってそうしたところがあるんだな。

Q:今回、一番苦労されたことは?

今村監督:オウムやカモメや魚類の出場が多くてね・・・生き物はこっちの希望通り芝居してくれないからね(笑)。
Q:俳優さんに芝居をつけるより難しい?
今村監督:今村組の俳優さんたちは皆上手いからね。監督はあれこれ言わないですむ。
Q:ミッキー・カーチス、夏八木勲、ガダルカナル・タカといった方たちも出てますね。
今村監督:みんな芝居も達者だし面白いね。ガダルカナルって人には大笑いしたよ(笑)。

Q:これで撮影は全て終わった訳ですね。
今村監督:合成部分が残っているけどね。
Q:明日から編集ですか?
今村監督:ああ、30分くらい切らなきゃならんのでね。
Q:大変ですね。
今村監督:まあ、大変だが…編集は面白い。
Q:完成が楽しみですね。
今村監督:期待しててください。
Q:「しんゆり映画祭」一同期待してます。頑張ってください。
今村監督:ああ、ありがとう。

今村監督は短い食事の時間を割いてインタビューに応じて下さいました。
その間にも、音楽の池部晋一郎さんやミキサーの紅谷愃一さん、編集の岡安肇さんたちと仕上げの打ち合わせが重なる忙しさです。
今村昌平監督、ありがとうございました。


映画製作情報「今村組」、次回は「編集編」をお楽しみに…。(T)

 
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